白内障手術後のケア

手術後のメガネについて

単焦点レンズの場合
手術前に使用していたメガネは、多くの方は合わなくなり、手術後もほとんどの方にメガネが必要になってきます。なぜなら単焦点レンズで白内障手術を受けた眼はピントを合わせる調節力がほとんどありません。ですから、手術後メガネなしで遠くがよく見えれば、近くを見る時は必ずぼやけます。
そのような時に近くを見るためのメガネが必要になってきます。逆に手術後メガネなしで近くが良く見えれば、遠くを見た時必ずぼやけます。そのような時は遠くを見るためのメガネが必要になります。
一人一人、乱視の状態や生活習慣等、術後の状態が異なります。そのため個別に対応をさせて頂いておりますので、術後の見え方を確認後、最適なメガネをご提案させて頂きます。
多焦点レンズの場合
遠方と近方にピントが合うため、日常生活では殆どの方がメガネなしで不自由ありません。しかし、患者様の黒目(角膜)のひずみである乱視の強さによっては、眼内レンズで十分に乱視を減らしきれない場合があります。
また、裁縫等の目の前20センチくらいの距離での作業や、その方の生活習慣によってはメガネ使用をお勧めすることもあります。
どちらのレンズを選ばれた場合も、個人差はありますが術後の眼の状態(炎症など)が落ち着くまで、1ヶ月程度時間がかかります。

手術後の裸眼視力改善への追加処置

白内障術後、期待していたほどよく見えないとお悩みではないでしょうか?  なるべくメガネをかけずに裸眼で過ごしたいと思っていたのに、術後に黒目(角膜)の乱視が残っているからやむを得ない、あるいは眼内レンズ度数の計算誤差がある、と言われてメガネを処方され我慢されている方が少なくありません。
このような時に、レーシックという治療で角膜をキレイに整えると、裸眼視力が驚くほど改善する場合が多いのです。
白内障術後にレーシックで視力改善することを、「タッチアップ・レーシック」と呼んでいますが、中でも「アイデザイン・タッチアップ・レーシック」は、いろいろなレーシックの種類の中で、もっともよい視力が期待できる方法です。
当院で白内障手術を受けられた方は、少ないご負担でタッチアップ・レーシックを受けていただけます。 また、他院で手術を受けられた方でも、医療機関からのご紹介があれば特別価格で対応させていただいております。術式により費用が異なりますので、お気軽にお尋ね下さい。

白内障手術後のまぶしさ対策

白内障手術で眼内レンズを挿入された場合、綺麗にクリアに見えるようになったが、まぶしさなどの不都合が生じる場合があります。その原因は、術前では濁っていた水晶体を通してサングラスをかけたような状態で物を見ていたためです。
術後は白内障というサングラスがなくなり大量の光が入るようになります。また水晶体で吸収していた波長の短い光も透過させてしまい、その結果まぶしさや、色の感覚が変わって見える場合があるのです。
まぶしさや目の疲れを感じやすい方に特に「青色光」を効率よくカットするレンズをご案内しております。お困りの方はご相談下さい。

白内障術後のケア

白内障手術後の眼内炎などを防ぐためには術後の点眼が非常に重要です。
当院では抗菌点眼薬(クラビット点眼薬)、ステロイド系抗炎症点眼薬(リンデロン点眼薬)、非ステロイド系抗炎症点眼薬(ブロナック点眼薬)を処方させて頂きます。
一般的に、クラビット・リンデロンは約1カ月、ブロナックは数カ月点眼して頂きますが、
他の点眼に切り替わることもあります。
医師の指示があるまでは、きちんと点眼して自己管理をお願い致します。

クラビット1日4回 ブロムフェナク1日2回 リンデロン1日4回
クラビット ブロムフェナク リンデロン

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