EDOFレンズ MiniWell Ready(ミニウェル・レディ)の “読む力” 評価

読む力の質(評価法)

多焦点眼内レンズ(遠近両用眼内レンズ)の様々な種類が実用化され、選択が可能となりました。

しかし、患者さんには「どのレンズを選べばよいのか、レンズ性能をどのように評価したらよいのか、ますます分からない・・・」という印象を持たれていることでしょう。

そこで、多焦点レンズを選択する時に、評価指標としてあまり取り上げられていない「実用視力」の考え方をお伝えしたいと思います。

 

 

 

はつらつ元気 P45

視力検査の問題点

 

視機能を評価する際、基本となるのは視力です。

しかし、視力が視機能のすべてではありません

 

視力検査の時を思い出してください。

 

ストレスなく、視力表の輪(ランドルト環と呼ばれます)の切れ目が見える時と、目を凝らしてやっと見える時、はっきりしないけれど何となく切れ目の方向を行ったら正解だった、というような経験をされている方が多いでしょう。

 

「裸眼視力1.0」と言っても、実際はさまざまな「質」の違いがあるのです。視力数値が評価の全てではないということです。

 

現在の視力検査では、「ランドルト環の切れ目の判定60%の正答率」がその “答えることが出来た人” の視力と定義しています。

“答えることが出来た人” と書いたのは、極論すると「カンが当たった!」場合は、視力の数値として決定されます。 ウソでもあっていれば、「裸眼視力1.0」は可能と言うことです。これでは正当な評価とは言えないでしょう。

・・・学校での視力検査で何故か「A」判定だったのに眼科では「裸眼視力0.4」しか出ない方や、車の運転免許試験の際に何となく視力は “通してもらえた” と言う経験をされた人、少なくないのです。車の安全運転のためには、視力数値以外の評価法を是非導入してもらいたいと考えます。

 

「視力検査はそれ程信頼性が低いものなの?」という質問が出てきそうですね。

残念ながら、その通りなのです。

視力検査に限らず、さまざまな自覚的検査(患者さんの意思表示による答えが数値に反映されるもの)は精度にかけることが多いです。

もちろん視力検査が全く無意味と言うことではありません。平均的にはその人の見え方の重要な指標となることは間違いありません。ただし、誤差も生じやすいものであり、「絶対的」ではないということを理解いただきたいのです。視機能をどのように評価するかは、現在も様々な角度から研究がされています。

 

「読む力」の機能評価法

 

この視力数値だけでは評価できない視機能を評価する方法して、「単位時間内にどれだけの文字を読めるか」という検査があります。

 

『WPM』 という言葉を聞いたことはありますか? これは『Words Per Minute』の頭文字を取ったもので、1分あたりに読むことのできる単語の数を意味しています。

TOEICなど、英語の能力検定を経験された方は、WPMを活用して自分の勉強の成果を判定された経験があることでしょう。

眼科分野でも、WPMを老眼改善の指標として採用されつつあります。

 

老眼が生じていても目を凝らして見ていれば、「何となく近見視力検査表が読めるようになってくる」場合があります。涙の乾き具合によっても「視力」は変動します。

 

そこで、近くのものを見せて、「1分間に何文字正確に読むことが出来るか」ということで、その人の「実用視力」の参考にしようという考えです。

 

時間をかけて見えてくるのと、瞬時に見えるのとでは、「視機能」として違いがある事はご理解いただけると思います。

 

ミニウェル・レディの特徴としてあげておかなければいけないことが、このWPMが他の多焦点眼内レンズに比較して高いという結果が報告されている点です。

他の多焦点レンズに比較して、本などをスラスラ読みやすいというのがミニウェルの利点なのです。

「実用視力の高さ」が医学研究で確認されています。ハローやグレアの不快感が少ないことや、実用視力の質の高さも含めていろいろな評価角度からミニウェル・レディは現在の最高性能の遠近両用多焦点眼内レンズと言われているのです。

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