白内障手術費用はいくらかかるの?

安い! 日本での白内障手術の費用

 

治療となると、「いったいいくらかかるのだろう? 急に大きな出費は困るなあ・・・。」
と思うのが人情です。もっとも、「お金はいくらかかっても良いから、最高の治療を受けたい!」と言う方も少なからずおられます。
・・・私は間違いなく前者です(笑)

しかし、ご安心ください。
日本人の場合、白内障手術を受けるに際して「日本に生まれてよかった!」と思っていただけることでしょう。

健康保険制度が完備されている国だからです。

アメリカですと片眼30万円程もかかる手術費用(単焦点眼内レンズ、日本円での金額は為替レートにより変動します)が、健康保険でカバーされている日本人の場合、ちょっとしたメガネを作る程度で視力回復が可能なのです!

世界最安値、と言っても過言ではありません。

アメリカで開業されている友人の眼科医に日本での白内障費用の話をしたところ、「信じられない! メガネより安いなんてありえない(impossible!)」 とのコメントでした。保険が効かず10割負担するとしても、白内障手術費用は日本ではアメリカの約半額なのです。

この眼科医の友人曰く、「そんな安い手術費用では、アメリカではすぐに医療機関が潰れるよ。」とのこと。
だから日本では多くの患者さんの診察をこなさないと医療経営できない、ということを伝えると、「日本人は安い給料で良く働くね!」とお褒めの言葉を頂きました(笑)

実際、日本の医師の給与は諸外国に比べて低く、勤務医の時間給(無給で働く時間が多いので)は、マクドナルドのバイト時給と同じ、とも言われています・・・。

愚痴っぽくなりましたが、それだけ日本人は医療費という点では恵まれています。

しかし、「安いからとにかく検査や治療、薬ももらっておこう。」と患者さんが安易に考えて、無駄な医療を行うと医療費が当然膨らみます。医療機関を受診した場合、薬をもらえないと苦情を訴える方が日本では多いと言われています。とにかく何か薬を出さないと患者さんが来なくなるから、と多くの医療機関では必要がないと思われても薬の処方が必須となっているのが現状です。

無駄な医療費がかさむと、白内障手術のように視力回復して本当に役に立つ治療の自己負担額が増加することにも繋がってしまいます。

一人一人が日本の恵まれた保険診療で自己負担額が少なくなっている「手術費用」に理解いただき、将来の私たちの子孫もこの恩恵を受けられるよう、保険医療システムを守っていく意識を持ちたいと思います。

 

白内障手術は大きく分けて2種類 費用も異なる!

 

それでは具体的に金額を見ていきましょう。

単焦点レンズ 多焦点レンズ
費用 1割負担 片眼 約15,000円
3割負担 片眼 約45,000円

先進医療適応手術

片眼 466,000円(税込)(厚生労働省認定治療費)

保険 健康保険適応 健康保険適応外
矯正 老眼・乱視は治らない 近視・遠視・老眼を一度に治療
術後 手術後も眼鏡が必要 眼鏡やコンタクトレンズに頼らない生活
対象 多くは60歳以上 老眼を自覚する40代から

(手術後の見え方には個人差があります)

おぐりクリニック・長浜院/名古屋院は厚生労働省の先進医療認定を受けています。(滋賀県内では2か所のみ)
認定を受けている施設で先進医療の多焦点眼内レンズの手術を受けるとご自身で先進医療をカバーする保険に加入されていれば手術費用の給付が受けられます。(実質無料となることが多いです)
(* 手術費用は窓口で一旦お支払して頂きます。)

単焦点眼内レンズ

健康保険の負担率 片眼費用 両眼費用
1割負担の方 約15,000円 約30,000円
2割負担の方 約30,000円 約60,000円
3割負担の方 約45,000円 約90,000円

費用は個人差がありますので、目安としてお考えください。
診療報酬点数の改定に伴い、大幅に変わることがあります。

この単焦点眼内レンズでも日常生活に十分な視力回復が期待できます。
1割負担の患者さんでは両眼3万円以内で視力回復が出来るとなると、「何故、視力回復を選択しないの?」と医者の立場からすると不思議なくらいです。
皆さん、歯の治療は比較的早くから治療を選択されるのに、視力に対しては放置されている方の何と多いことか!

残念ながら「情報不足」、に尽きると思います。

先進医療とは

厚生労働大臣によって認められた医療機関のみが実施できる高度医療技術を用いた有効かつ安全な新しい医療技術のことです。
ただし健康保険の対象となっていないため高額な費用かかる場合がほとんどです。
おぐり眼科グループは白内障手術における『多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術』の先進医療取扱い施設に認定されております。
『手術費用の負担が大きい』という理由だけで、先進医療の手術をあきらめるのはもったいない!
一度ご自身で加入されている医療保険の内容を確認し、見直してみましょう。

最近では保険会社から各種様々な先進医療対応の保険が出てきており、中にはインターネットでの自己申告での申し込みで月額500円で加入できるものまで、実に日本は保険も充実しています。
先進医療対応となる保険には是非加入されることをお勧めします。

加入されている方が先進医療の『多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術』を受けた場合、保険金で患者さんの治療費がほぼカバーされることが多いからです。ご負担金額が“実質ゼロ“という場合が殆どです。

白内障との診断を受けてからは、保険への加入が困難となりますので、40歳後半の方は健康なうちに先進医療対応の保険に加入して、来る「老眼」に備えておくと良いでしょう。
先進医療というシステムで、『多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術』を格安(ほぼ無料)な治療費用で老眼の視力回復までできるなんて、世界に誇れる日本の医療です。
諸外国では通常両眼で100万円以上かかることが当然である『多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術』。
実質、治療費用が無料なんて、情報を知っておかれると日本人に生まれて良かったと思える瞬間です(笑)。