2021年09月15日
近視、遠視、老眼、乱視は治せる時代
近視、遠視、老眼、乱視は治せる時代です。
特に白内障手術技術の急速な進歩で、10年前には一般的ではなかった「老眼」も当たり前のように治せるようになりました。
ご自身の”視力選択”によって、50歳を過ぎてからの方が、それまでの若い年代の時よりも、「裸眼視力が遠くも近くも改善」ということが、当然のこととなっております。
さらには、同じ老眼、白内障治療でも、「見え方の質を高める」焦点深度拡張型 “多焦点” 眼内レンズ(EDOFレンズ) も選択いただけるようになりました。
長浜院では、「レーザー白内障治療」も選択いただけます。
詳細は 「白内障・老眼治療 」のページをご参照下さい。
白内障サイトで詳細を!
白内障手術 あなたの視力は自分で選べます!
最新のEDOFレンズ、あなたの視力はあなたが選ぶ!
焦点深度拡張型 “多焦点” 眼内レンズ(EDOFレンズ)
上記は、白内障手術を検討されている方は是非ご一読ください。
眼内レンズの選択によって、その後の人生の視力が大きく左右されるのですから・・・。
2021年09月14日
NHKスペシャル「わたしたちの“目”が危ない」
以下のようにNHKでの近視についての放送の案内が配信されてきました。
お子様の視力を守るためにも是非ご視聴ください!
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番組名 :NHKスペシャル「わたしたちの“目”が危ない」
放送予定日:2021年1月24日(日)21:00~21:49(NHK総合・全
国)
NHKスペシャル公式HP
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/ZVVWYYKJLV/
▽京都の学校・専門家にご協力頂いて行った近視の実態調査
▽近視や目の機能の低下が招く様々なリスク
▽自分に合った、近視を進めない/疲れないメガネの選び方
▽すぐ実践できる近視予防の科学研究に基づいた対策
などをお伝えする予定です。
スタジオには
ゲスト:木村佳乃さん、飯尾和樹さん
専門家:大野京子さん、梶田雅義さん
をお迎えして収録を行いました。
みなさまにもぜひご覧頂き、ご感想・ご教示を頂けましたら幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
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NHK 制作局 第3ユニット/科学・福祉・ライフ
ディレクター 大石 寛人
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おぐり眼科ホーム(名古屋院:栄、錦3丁目、地下鉄2番出口すぐ 長浜院:長浜イオン西隣)
2020年05月25日
眼球模倣のサイボーグ・アイ、5年で実用化か!?
人工眼球と言われると、私は「ターミネーター」をイメージしてしまいます。
主役のシュワルツェネッガーさんが高齢になってきたため、いつまでシリーズが続くのか心配していますが・・・(笑)
さて、”サイボーグ・アイ” です!
香港科技大学の研究者が人間の目の構造を模倣した球状の人工視覚センサーを開発したとの発表がありました。
このセンサーは光を集中させるためのレンズと、半球状の網膜の役目を果たす部分で構成されます。球体部は直径2cmほどの大きさで人間の眼とほぼ同じ大きさです。
この「眼球」の内部は導電性の液体で満たされます。半球状の網膜にあたる部分は光で発電するペロブスカイトナノワイヤー高密度アレイから作られ、活性化されると人間の神経細胞と同様に電気信号を発生するとのこと。
この視覚センサーは、実際に可視光の入力に関して人間の眼に近い応答性と優れた回復性を示し、文字の画像を人工視覚センサーに投影してみたところ、接続されたコンピューターは、アルファベットの”E”、”I”、”Y”の文字を正常に認識できたとのことです。
現時点では、視野角が人間の130~150度ほどに対して約100度と狭く、今後解決が必要な問題です。とはいえ、他の人工視覚はイメージセンサーが平面状のものが多く、さらに視野角が狭いため、今回の「人工眼球」のほうが優れていると研究者は指摘しています。
この記事のオリジナルは以下をご参照下さい。
コロナ問題で暗いニュースが多い中、まだに「人工眼球」の開発が視覚障害でお困りの方にとって「明るい光明」となるニュースかと思い、紹介させていただきました!
⇒ Bionic eye with better vision than humans coming in five years
2020年04月20日
アビガン、アビガン、アビガン!!
世界保健機関(WHO)がCOVID- 19と名前をつけた新型コロナウイルス感染症。
「治療法がない」という公的発表により、 感染拡散防止のための措置で世界的な経済クラッシュを生じている ことは周知のごとくです。
一般的には、 感染そのものよりも日々の収入問題が多くの方に重くのしかかって いることと思います。
この新型コロナ感染症は、1日から14日間という長い潜伏期( 5日間が一番多い。2月23日付WHO)を経て、 風邪やインフルエンザに似た症状を引き起こします。 軽症の風邪症状で済む人や、症状の出ない不顕性感染の人も、 若年層を中心に多くいると考えられています。しかし、 発症約1週間後から肺炎の徴候があらわれることもあります。 重症化して肺炎を引き起こし、 さらに重篤化して死に至らしめる危険性のある病気です。
すでにご存じの方も多いかと思いますが、 中国で行われた臨床研究(登録番号 ChiCTR2000029600)では、18~75 歳男女を対象に、 ファビピラビル(アビガン)を 1 日目に 1 日 2 回 1,600 mg、2 日 目以降は 1 日 2 回 600 mg、最長 14 日間以内、さら に IFN-α1b60 µg が吸入にて 1 日 2 回併用投与され ました。対照のロピナビル/リトナビル配合錠投与群に 比して PCR 陰性化までの時間(中央値)が有意に短く (4 日間(IQR:2.5–9)対 11 日間(IQR:8–13) (P <0.001))、 安全性も高いとファビピラビルの有効性が報告されました。
その後、日本においても2020年4月17日現在で、 私が調べた限りでは以下の臨床治療例が報告されています。 いずれもファビピラビルの有効性を評価しています。
発熱・下痢症状を伴う新型コロナウイルス肺炎に対しヒド ロキシクロロキン、ロピナビル/リトナビルを投与したが 増悪しファビピラビルが著効した1例
(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター)(2020.4.15)
発症8日目にファビピラビルを投与し、 翌日から急速に改善したCOVID-19肺炎の1例
(日本赤十字社伊勢赤十字病院)(2020.4.15)
透析患者にFavipiravirを使用したCOVID- 19肺炎の一例
(名古屋大学医学部附属病院)(2020.4. 15)
当院におけるCOVID-19診療11例の経験 ―ファビピラビル投与を行った肺炎例を中心に―
(独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院)(2020. 4.13)
ファビピラビル(アビガン®) 投与により速やかな症状改善とPCR陰転化を認めたCOVID- 19肺炎
(東京品川病院)(2020.4.6)
ファビピラビルを早期投与し軽快した80代後半のCOVID- 19肺炎の1例
(船橋中央病院)(2020.3.31)
ファビピラビル使用例を含むCOVID-19肺炎の2症例
(杏林大学医学部付属病院)(2020.3.31)
早期のファビピラビル、シクレソニド 投与にて重症化せず軽快に至ったCOVID-19肺炎の1例
(独立行政法人労働者安全機構旭労災病院)(2020.3.31)
上記以外にも、藤田医科大学の土井洋平教授は、「アビガンを投 与された300人のうち、軽症と中等症の患者ではおよそ9割、人 工呼吸器が必要な重症患者では6割で2週間後に症状の改善が認め られたと報告されています。
米国では人工呼吸器を付けた8割が亡くなっている、 という報告と比較しても相当の治療効果があると考えられます。
新型コロナウイルス感染症は不治の病ではなく、 アビガン内服で一般のインフルエンザ感染程度の取り扱いで問題な い、掲載問題を起こさずに済む可能性が高まっています。
岡田晴恵教授 医療従事者には「アビガンを持たせて」
感染免疫学、 公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が4月1 5日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・ 00)に出演。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、 医療崩壊にならないために「アビガンを持たせて」 と提案しました。
番組では、患者1人に医師3~5人体制、 8人の重症者に通常業務を行いつつ、20~30人の医師・ 看護師が必要という厳しい医療現場について取り上げ、 岡田教授は以下のように提言しました。
「医療従事者を守ることをしないといけない。 医療従事者には優先的にPCR検査を全員やるってことぐらいのこ とをしないと。もし感染していて症状が出たら、 速やかに重症化を阻止させる」
マスクや防護服が足らないという現状もあり、
「こういう人たちにアビガンを持たせると。予防ではなく、症状が出たら速やかに飲んで重症化を阻止すると。医療者ですから、プロですから。それをやらないと、医療者が持たない」
と訴えました。
さらに
「 重症の方にはこれだけ医療資源を使うんだということを考えないと いけない。ハイリスク者へのアビガンの投与を。 他にもクリスはあるが、錠剤ですので、 インフォームドコンセントを取って、高齢者には使っていくと」
と続けました。
アビガンは現在、治験段階ですが、
治験ということでは、一部しか使えない。 研究の承認をしてほしい、コロナで」
「そこをやらないと、 切迫した状況でどうやって医療を持たせるのかということを考えて しまう。これは厚労省よりも政治判断だと思います。 強く提言いたします」
と力を込めました。
まさに正論だと思います。
本庶佑、京都大学特別教授の緊急提言
また、2018年にノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑( ほんじょ・たすく)京都大学特別教授(78)は4月11日朝、 日本テレビ系情報番組「ウェークアップ!ぷらす」に生出演し、 新型コロナウイルスへの緊急提言をされました。
「多くの人が不安に思っているのは死者が多いこと。死亡率は5% を超える。インフルエンザは0・1%。(新型コロナウイルスは) 最後に免疫不全で、あっという間になくなってしまう」
「このタイプのウイルスは、ワクチンができにくい。 製薬企業も大規模投資はリターンがないので、尻込みする」
といい、インフルエンザ治療薬「アビガン」や、 8日に国内での臨床実験が開始された「トリシズマブ」 の導入を提言しました。
アビガン開発者、白木公康名誉教授、早期のアビガン投与を!
アビガン開発研究してきた富山大学の白木公康名誉教授( 千里金蘭大学副学長)は、開発者という立場上、「 自ら発信することにはためらいがある」と話しながらも、 中国の論文報告などをもとに、「 発症6日までにアビガンを開始すれば、ウイルスの早期消失、 咳嗽(せき)の軽減、肺炎の進行や重症化が阻止され、 死亡率は激減するはずだ。 ウイルス量がピークを過ぎるころから治療を始めても大きな効果は 期待できない」と述べる。
白木名誉教授は、「外来の時点で、胸部CTで肺炎を確認して、 アビガンを使用して(肺炎の進行を)止めるべきではないか」 との考えを示す。
さらに、「アビガンの早期使用は死亡率を下げる効果だけでなく、 若い患者が、間質性肺炎による肺の線維化( スポンジのようになり機能しなくなること)や瘢痕化( 炎症によって傷跡が残ること) などの後遺症を残さないことにも意味がある」とする。また、「 高齢者が急激な悪化を防ぐためにもアビガンは有用」とみている。
白木先生は、日本医事新報 No.5005 (2020年03月28日発行) P.25 でも緊急提言をされています。https://www. jmedj.co.jp/journal/paper/ detail.php?id=14305
日本ではアビガンの認知度が低い
このようにCOVID-19 問題は、 医学的には現時点で最も有効性が高いと考えられるアビガンを積極 的に臨床導入することで「治療法がない」という、 心理的絶望感をかなり軽減できる可能性が高いと思われます。
臨床治験で時間を取られている間に、 医療従事者をはじめとして多くの犠牲者が出てくることが予想され ます。
世界的にも日本で開発されたアビガンが大きく注目されており、
「日本の新型コロナウイルス感染が少なく、 死者もあまり出ないのは、 すでに日本ではアビガンが広く投与されているからだ。」 と海外から “誤解” されているとも言われています。
アビガンは前述の富山大学医学部教授の白木公康先生と富士フイル ムホールディングス傘下の富山化学工業が共同研究で開発したRN A依存性RNAポリメラーゼ阻害剤です。
すでに、中国、ドイツ等、諸外国でCOVID-19 に対する効果が認められ、両国はもちろん、 その他世界約50か国から日本に購入要請が出されました。
安倍政権は日本国内での備蓄を含む数百万人分のアビガン輸出を決 定し、すでに国内の在庫はわずかとも言われています。
現時点では「国家管理」の名のもとに、 われわれ一般開業医には入手ができない状態です。
一般開業医が少なくとも承認済み「抗インフルエンザ薬」 としてでも容易に入手可能となり、前線でCOVID-19 と戦っておられるドクターはもちろん、 医療従事者に対しても早期投与可能な状態となっていることを切に 望みます。
もちろん100%全てに効果のある薬はこの世に存在しませんが、 世界的に治療実績のある「アビガン」で多くの方がCOVID- 19から救われることが一般的に知れ渡れば、「緊急事態宣言」 といった経済をすべてストップさせてしまうような過剰な対応は不 要になるでしょう。
「コロナなんて、少し強めのインフルエンザ」 というレベルの捉え方で、早急に平常の日常生活に戻れるよう、 日本全体の経済疲弊を早期に回避するべきです。
最後に、『FRIDAY』2020年4月24日号での白木先生へ のインビュー記事をご紹介します。
「アビガンが承認される際に、米国のFDA(食品医薬品局) と日本のPMDA(医薬品医療機器総合機構)が徹底的に調べて、 重篤な副作用がないと結論づけています。ただ、 動物実験の際に一部で催奇形性が確認されたので、 妊婦や妊娠の可能性がある人は飲まないよう明記されています。 エボラやCOVID-19の患者を含め、 これまでに1000人以上がアビガンを服用していますが、 副作用は尿酸値が上がる程度で、 重篤なものは報告されていません。
そもそも、COVID- 19は高齢者の重症化が問題視されているのですから、 妊娠によるリスクを考慮しなくてもいい高齢者の服用が推奨されて もいいはずです。それなのに、 なぜ多くの医療機関で使われないのか、不思議です」
「現在、アビガンはCOVID- 19の治療薬として臨床試験中で、 承認されるのは最短で7月でしょう。ただ、 政府はアビガンを観察研究の形で使用できるようにしていて、 病院が院内の倫理委員会で所定の手続きを取っていれば、 患者が要望した翌日には飲めると思います。
COVID-19は現在、 生死がかかった病気と思われていますが 、 早期発見してアビガンを飲めば、 肺炎がそれ以上進行しない病気だという安心感 をみなさんに持って ほしいですね」
2020年02月17日
2020 年 4 月診療報酬改定速報
2020年診療報酬改定の速報です
2月7日、2020年診療報酬改定への中医協答申が発表されました
特に多焦点眼内レンズを用いる白内障手術の先進医療保険による給付金の取り扱いについては正式に本年3月で終了となりました。以下に答申を貼り付けします。
「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術は、先進医療から外れて、選定療養となります。詳細は 今後発出されますが、4 月 1 日以降は医療保険の先進医療特約の対象手術から外れます。3 月中の手術と 4 月以降の手術では患者さんの負担がかなり異なります。手術の予定を立てる際に、患者さんへの説明に 十分に配慮する必要がありますことを申し添えます。」
2020年診療報酬改定答申の詳細および眼科関連をまとめた速報は、下記の URLをご参照ください。
・中医協答申の詳細資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000193003_00002.html
こうした報道を受けて全国的に3月末までに先進医療保険を活用希望される患者さんの眼科受診が急増しています。
しかしながら各施設の手術可能件数が限界があり、全ての手術希望患者さんの受け入れが困難になってきています。
当グループの名古屋院、 長浜院ともまだわずかに予約枠がありますが、 先進医療保険を活用する多焦点眼内レンズ手術(近視、遠視、老眼 、乱視を一度に治療し、視力回復を行うことができるため、50歳 以上の方の多くが手術適応 となり、 視力回復のメリットが得られます)を検討されている方は、 早めの検査受診をお勧めいたします。
2020年02月03日
多焦点眼内レンズの先進医療適応終了(動画)
2018年08月24日
多焦点眼内レンズの摘出、単焦点レンズへの入れ替え症例
多焦点レンズは完全に人間の水晶体と同様の働きが出来る人工臓器ではありません。
これまでお伝えしたように、「視力の質」におて、いくつかの欠点があります。
とはいえ実際にはこれらの欠点よりも、遠方近方両方が見えるというメリットの方が大きく勝っています。
ハロー、グレアについて
光のまわりにぼやけた光のリングが見える症状をハロー、夜間に光が非常に眩しく感じる症状をグレアと呼びます。
多焦点眼内レンズはレンズの構造上、単焦点眼内レンズに比べて見え方の質が落ちたり、ハロー、グレアといった光のにじみもより強く出たりすることがあります。
単焦点レンズでも全くこうした現象が出ないわけではありません。しかし、従来の多焦点眼内レンズよりも単焦点眼内レンズのほうがこうした症状が出にくいことは良く知られています。
国内外の報告でも、概ね9割強の方が満足をしています。
ただ、残り1割弱の不満例の中で、上記のようなハロー、グレア症状が認容できず、再手術によって単焦点眼内レンズに入れ替えるケースが、国内では、1.2%程に認められるという医学研究が報告されています。
(参考文献 :
Kamiya K, Hayashi K, Shimizu K, Negishi K, Sato M, Bissen-Miyajima H; Survey Working Group of the Japanese Society of Cataract and Refractive Surgery: Multifocal intraocular lens explantation: a case series of 50 eyes. Am J Ophthalmol.158: 215-220, 2014. )
進化を続ける多焦点眼内レンズ
遠くも近くも裸眼で良く見える、老眼から解放される、といった視機能回復メリットの大きい多焦点眼内レンズです。
例え自費診療となっても、多くの方がこのレンズを選択されることは当然とも言えます。
しかし、前述したように「単焦点眼内レンズに“比較“して、多焦点レンズが劣っている部分」も存在します。
反対に言うと、上記の「ハロー、グレア」現象が改善されると、全ての面で単焦点レンズより多焦点レンズの方が優れることになります。
そのための改良を多くのメーカーがチャレンジしているのです。
その結果、「ハロー、グレア」問題をほぼ解消する多焦点レンズが登場しました!
■EDOF(イードフ) 多焦点レンズ
EDOF(Expanded Depth of Field)眼内レンズとは、焦点を結ぶ距離が広いレンズです。そのため「多焦点」というより「連続焦点」とも言えるレンズです。
「焦点深度拡張型眼内レンズ」と呼ばれることもあります。
今までの多焦点眼内レンズの多くは、「回折現象」を利用して遠くと近くに焦点を分配し、遠近両用とするものでした。
そのためお伝えしたような、夜間に光の周りにリングが見えたり、まぶしく見えたりするハロー、グレアという現象が生じることが多かったのです。EDOF(イードフ)レンズは、独自の理論に基づき焦点の領域を広げる構造になっています。
回析型レンズと比較して、ハロー、グレアが大きく軽減され、夜間もより自然な見え方に近づきました。単焦点眼内レンズでもハロー、グレアは実際には生じているのですが患者さんが特に問題にされないようなのです。
EDOFレンズは単焦点レンズ並みのハロー、グレアしか生じないと言われています。
当院で現在取り扱っているEDOFレンズはSymfony(シンフォニー)とMiniwell(ミニウェル)の2種類 です。
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2018年07月23日
多焦点眼内レンズに慣れない場合もある?
術後に不快感が残る場合も!
多焦点眼内レンズは、その特性から色の濃淡(コントラスト)の感覚に影響する場合があります。白内障になっている場合は、そもそもコントラスト感度が落ちているのですが、それでも術後に視力が改善したがために色の濃淡が気になって、見えにくいことがあります。目に入ってきた光を、レンズが遠方と近方に分散させて振り分けることによって生じる現象です。多くの場合は気になる程ではありませんが、この評価をするために「コントラスト視力検査」が導入されつつあります。
人の感覚はひとりひとり様々です。繊細な方では、全体的に膜がかかったようで、見えてはいるが感覚に違和感があるというような、見えづらさを訴える場合があります。
とはいえ、両眼に多焦点眼内レンズを挿入した方は、術後数か月すると慣れてきて問題となる自覚症状はほぼ解消するようです。
問題が起こった場合の対処法
日常生活に影響するような問題を訴える方は少ないです。
しかし、従来の多焦点眼内レンズ(回析型、屈折型)で問題が残るようでしたら、連続焦点型(EDOF眼内レンズ) へ入れ替えて症状が解消する可能性があります。
他にも偏光メガネ、追加屈折矯正、単焦点眼内レンズへの交換などの対処で解決可能です。ある眼科報告では約7%の方にこのような問題が生じうると言われています。
人間の感覚はひとりひとり微妙に異なるため、いくら術前に話を聞いてはいても、実際の手術後の状態で「思った見え方と違う」という訴えは、単焦点、多焦点にかかわらず起こりうることです。
ひとりひとりの見え方の満足度に応じて、当院では様々な対応を準備しています。費用だけを優先せず、白内障術後の人生を快適にお過ごしいただくために、担当医と十分に打ち合わせの上レンズをご選択ください。
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2018年06月30日
レーシック、白内障視力回復後、運転免許の「眼鏡等」条件、どう扱われるの?
VIDEO
動画配信しましたので是非ご参照ください!
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白内障になる原因
これまでにもお伝えしたように、白内障の実態は水晶体のたんぱく質がかたくなり濁る、たんぱく質変性 です。
例えると、卵の白味がゆで卵になると固く、白くなるようなものです。
どうしてこうしたたんぱく質変性が起こるのでしょうか?
水晶体は主にたんぱく質と水でできています。
たんぱく質の変性は、加齢や、長年にわたる紫外線曝露など、さまざまな影響を受けて少しづつ変化し白く濁ります。その結果、水晶体全体が濁り、視力の低下を招くことになるのです。
その濁りはさまざまな原因で起こります。最も多いのは加齢によるものであり、これを「加齢性白内障」と呼んでいます。
では何故「加齢」でたんぱく質が濁るのでしょうか?
この変性はたんぱく質の酸化のためです。それには「活性酸素」が関与していることが医学的に解明されています。酸化の原因となるのが「血液の活性酸素 」なのです。
アトピー性皮膚炎や糖尿病で白内障が起こりやすいのは、いずれも血液の活性酸素が増えているため、水晶体の細胞代謝に悪影響を与えるからです。
活性酸素は生きていくうえで必ず生じます。呼吸の深さでも活性酸素の発生量は変化します。白内障の原因としてしばしば取り上げられる紫外線、ストレス、排気ガス、たばこ、アルコール、食品添加物などの日常的な生活で活性酸素が発生します。
この対応については小栗のインタビュー記事やコラム等でこれまでにもご紹介しております。
https://ogurikinshi.com/column/?p=6149
白内障を予防したい
白内障になってしまった方には手術をお勧めします。 なぜなら一度濁った水晶体は元には戻らないからです。
しかし白内障が進行する前に、原因を理解して日常生活を意識するだけで老眼や白内障の予防は可能だと考えます。ですから、まずは白内障を予防して、老眼の進行を遅らせることを推奨します。そして、理想かもしれませんが100歳まででも自分の生身の目の良い視力を保っていただき、生涯をすごすことが出来ればこんな良いことは無いでしょう。
しかし、若いころから近視になっていたり、遠視が強い方はメガネが無いと生活に支障をきたす場合が多いです。こうした方には、近視、遠視、老眼を治すことが可能な白内障手術がおすすめです。
手術は行わずに、生活に問題が無ければそれに越したことはありません。これは目に限らず、必要なければ手術せずにこしたことはありません。
ですので、若いころメガネなしに良い視力を保っていた方こそ、白内障の予防を心がけて、100歳まで自分の視力での生活を目指していただきたいと考えます。
日常のちょっとした工夫で身体は変わる!
一度白内障になった場合、手術以外の対応で回復することは現時点では困難です。卵がゆで卵となり白味が白く固まったものを、卵を割らずに透明に戻すことは出来ないのと同じことと考えられます。
しかし、水晶体の「たんぱく質の変性 = 白内障」の進行を遅らせることは出来ます。
このたんぱく質変性を起こす原因は、血液に日々発生する「活性酸素」であることはほぼ科学的に認められています。
つまり、「活性酸素」を少なくすることが出来れば白内障、老眼の進行は遅らすことが可能なのです。
小栗が高濃度水素吸入療法をおすすめするのは、白内障が進行する前に予防対策として効果が期待でき、全身的な「活性酸素対策」をすることで様々な成人病への医学的治療効果も報告されているからです。
https://ogurikinshi.com/column/?p=5594
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2018年06月04日
白内障、目の老化防止 三つの生活習慣
白内障、老眼は身体の老化が目に起こる現象 です。このことは多くの方がご存知です。
ですので身体の老化を抑制できれば白内障や老眼の進行を抑制して、ご自身の肉眼で快適な生活を長く続けることが出来るのです。生活習慣での予防は可能なのです。
そのためには身体を作る材料である「食」と「水」が重要 であることは明白です。
しかし、その前に簡単に出来る予防方法が!
身体を冷やさないこと
冷たい飲み物や食べ物は胃腸の働きを弱め、栄養の吸収を悪くします。なるべく温かい食べ物をお勧めします。
意外と盲点となっているのは、飲み物に入れられる「氷」です。現代の日本の多くのレストラン、飲食店では「氷を入れた水」をお客さんへのサービスと考え出されています。水だけでなく、多くの飲料水に「氷を入れて」提供されることが殆どです。
私は、「氷抜き」で飲み物を頼むことを習慣にしています。
温かい飲み物が難しい場合は、胃腸を冷やさないよう出来るだけ「常温」に近いものを選択してください。
最近ではコンビニでも「常温」のペットボトルが置かれるようになりましたね。
白内障、老眼予防の第一は不要な「氷」を避けることです。
農薬、化学肥料
野菜や果物を主体とする食事を小栗は推奨しています。
https://ogurikinshi.com/column/?p=1393
しかし生野菜には農薬や化学肥料の問題があります。出来るだけ質の良いものを入手してください。
なかなか生野菜の質までの対応が難しいと思われるようでしたら、「ホタテの力 」での野菜洗浄 をお勧めいたします!
白内障、老眼予防の第二は不要な農薬や化学肥料を体内へ入れないことです。
蒸留水
身体の大半は「水」で出来ています。これも周知の事実です。体重の6割以上が「水」なのですから。年齢が若い子供では7割以上です。
健康のために簡単にできることは身体の水の質を高めること。すなわち身体に取り込み水を良くすることです。
蒸留水を使って自分で高濃度水素水を作製することが一番確実で効果的な方法です。
https://ogurikinshi.com/column/?p=6410
白内障、老眼予防の第三は「飲料水」から不要物を体内へ入れないことです。
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2018年05月18日
老眼の症状がなぜ起こるのか? 目の神経の問題
老眼の症状がなぜ起こるのか、加齢による変化で、年を取ると、目の神経が乏しくなってくる ということが最近の眼科研究で解明されました。
白内障の治療を受ける方々には是非知っておいていただきたい点を、以下のリンクに解説しております。是非ご一読ください。
https://ogurikinshi.com/column/?p=5989
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2018年05月17日
EDOFレンズ MiniWell Ready(ミニウェル・レディ)の “読む力” 評価
読む力の質(評価法)
多焦点眼内レンズ(遠近両用眼内レンズ)の様々な種類が実用化され、選択が可能となりました。
しかし、患者さんには「どのレンズを選べばよいのか、レンズ性能をどのように評価したらよいのか、ますます分からない・・・」という印象を持たれていることでしょう。
そこで、多焦点レンズを選択する時に、評価指標としてあまり取り上げられていない「実用視力」の考え方をお伝えしたいと思います。
視力検査の問題点
視機能を評価する際、基本となるのは視力です。
しかし、視力が視機能のすべてではありません 。
視力検査の時を思い出してください。
ストレスなく、視力表の輪(ランドルト環と呼ばれます)の切れ目が見える時と、目を凝らしてやっと見える時、はっきりしないけれど何となく切れ目の方向を行ったら正解だった、というような経験をされている方が多いでしょう。
「裸眼視力1.0」と言っても、実際はさまざまな「質」の違いがある のです。視力数値が評価の全てではないということです。
現在の視力検査では、「ランドルト環の切れ目の判定60%の正答率」がその “答えることが出来た人” の視力と定義しています。
“答えることが出来た人” と書いたのは、極論すると「カンが当たった!」場合は、視力の数値として決定されます。 ウソでもあっていれば、「裸眼視力1.0」は可能と言うことです。これでは正当な評価とは言えないでしょう。
・・・学校での視力検査で何故か「A」判定だったのに眼科では「裸眼視力0.4」しか出ない方や、車の運転免許試験の際に何となく視力は “通してもらえた” と言う経験をされた人、少なくないのです。車の安全運転のためには、視力数値以外の評価法を是非導入してもらいたいと考えます。
「視力検査はそれ程信頼性が低いものなの?」という質問が出てきそうですね。
残念ながら、その通りなのです。
視力検査に限らず、さまざまな自覚的検査(患者さんの意思表示による答えが数値に反映されるもの)は精度にかけることが多い です。
もちろん視力検査が全く無意味と言うことではありません。平均的にはその人の見え方の重要な指標となることは間違いありません。ただし、誤差も生じやすいものであり、「絶対的」ではない ということを理解いただきたいのです。視機能をどのように評価するかは、現在も様々な角度から研究がされています。
「読む力」の機能評価法
この視力数値だけでは評価できない視機能を評価する方法して、「単位時間内にどれだけの文字を読めるか 」という検査があります。
『WPM』 という言葉を聞いたことはありますか? これは『Words Per Minute』の頭文字を取ったもので、1分あたりに読むことのできる単語の数を意味しています。
TOEICなど、英語の能力検定を経験された方は、WPMを活用して自分の勉強の成果を判定された経験があることでしょう。
眼科分野でも、WPMを老眼改善の指標として採用されつつあります。
老眼が生じていても目を凝らして見ていれば、「何となく近見視力検査表が読めるようになってくる」場合があります。涙の乾き具合によっても「視力」は変動します。
そこで、近くのものを見せて、「1分間に何文字正確に読むことが出来るか」ということで、その人の「実用視力」の参考にしようという考えです。
時間をかけて見えてくるのと、瞬時に見えるのとでは、「視機能」として違いがある事はご理解いただけると思います。
ミニウェル・レディの特徴としてあげておかなければいけないことが、このWPMが他の多焦点眼内レンズに比較して高い という結果が報告されている点です。
他の多焦点レンズに比較して、本などをスラスラ読みやすいというのがミニウェルの利点なのです。
「実用視力の高さ」が医学研究で確認されています。ハローやグレア の不快感が少ないことや、実用視力の質の高さも含めていろいろな評価角度からミニウェル・レディは現在の最高性能の遠近両用多焦点眼内レンズと言われているのです。
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2018年05月04日
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