最新のEDOFレンズ、あなたの視力はあなたが選ぶ!

(『白内障手術 あなたの視力は自分で選べます!』 からの続きです)

 

多焦点レンズは、白内障治療はもちろん、老眼治療にも対応!

 

多焦点レンズは、近方・遠方の複数の距離にピントが合うレンズで、手術後のメガネの使用頻度を大幅に減少させることができます。

最近では、近方、遠方に加えて、中間距離にも焦点が合うトリフォーカルレンズ (プレミアムレンズ) が新たに開発され、より快適な視界を選択することができるようになりました。
当院でも、見え方の質が高い回析型のレンズを数種類導入しています。患者さんの眼の状態と、生活スタイルとご希望に適したレンズをご提案させていただいております。

 

■屈折型レンズ

屈折型レンズは、中心から遠方用、近方用、遠方用、近方用と異なる屈折力の部分が、
同心円状に交互に並んでいる構造です。レンズの直径は約6mmで、中心2.1mmは遠方用になっていますそのため、瞳孔が広がる暗い所では、それほど影響がありませんが、瞳孔が収縮する明るい所では、近方視力に影響します。照明条件による瞳孔径に依存する部分があるレンズ構造ですので、現在は屈折型のレンズの使用は少なくなっております。しかし、遠方視力の良さは多焦点眼内レンズの中では最善と言われています。

遠近両用レンズを希望される方で、特に遠方視力を重視される方にはお勧めできる屈折型レンズですが、現在では回析型レンズ、そして後で述べる最新のEDOFタイプが主流となってきました。

 

■屈折型 多焦点レンズ まとめ
・近方と遠方の見える領域が分かれている。
・照明条件による瞳孔経の変化が、見え方に影響する。
・瞳孔が小さい方には、不向きなレンズである。

 

■回析型 多焦点レンズ

 

回析型レンズは、同心円上に階段状の段差を持つ構造です。

目に入ってきた光をレンズについた溝による回折現象を利用して遠方に焦点が合う光と近方に焦点の合う光に 振り分けることで、遠方・近方の 2 カ所に焦点合わせます。

遠方・近方に加えて、中間距離にも振り分けたものがプレミアムレンズである「トリフォーカルレンズ」です。

回析型レンズは、瞳孔の 大きさに左右されないため、照明条件に影響を受けにくく、瞳孔径が小さい年配者に も安心して使用できるレンズです。また、コントラスト感度を下げないため、見え方の質を落としにくいメリットもあり、現在はこの回析型のレンズが主流となっています。

 

■回折型 多焦点レンズ まとめ

 

・回折の原理で光の焦点を近方と遠方に振り分ける。
・どの瞳孔径でも、近方と遠方に同等の光エネルギーを配分できる。
・照明条件による、見え方への影響が少ない。

・単焦点レンズに比較して、夜間のハロー、グレアと呼ばれる明るい光が散乱して見える現象が生じやすい。

グレアハロー無し

ハロー、グレアが少ない

グレアハロー有り

ハロー、グレアが大きい

 

■EDOF(イードフ) 多焦点レンズ

 

EDOF(Expanded Depth of Field)眼内レンズとは、焦点を結ぶ距離が広いレンズです。そのため「多焦点」というより「連続焦点」とも言えるレンズです。「焦点深度拡張型眼内レンズ」と呼ばれることもあります。
今までの多焦点眼内レンズの多くは、先に述べたように回折現象を利用して遠くと近くに焦点を分配し、遠近両用とするものでした。

そのためお伝えしたような、夜間に光の周りにリングが見えたり、まぶしく見えたりするグレア・ハローという現象が生じることが多かったのです。EDOF(イードフ)レンズは、独自の理論に基づき焦点の領域を広げる構造になっています。

回析型レンズと比較して、ハロー、グレアが大きく軽減され、夜間もより自然な見え方に近づきました。単焦点眼内レンズでもハロー、グレアは実際には生じているのですが、EDOFレンズは単焦点レンズ並みのハロー、グレアしか生じないと言われています。
当院で現在取り扱っているEDOFタイプのレンズはSymfony(シンフォニー)とMiniwell(ミニウェル)の2種類です。

 

ZXV 画像
シンフォニー(光学部後面がエシェレット回折)

mini-well-ready
ミニウェル(EDOFの最も高性能タイプ)

。。。。。。。。。。。。。。。

愛知、名古屋院ではスマホ診療を始めております! 予約方法はコチラ!

//////////////////////////////////////////////////

おぐり近視眼科・内科 名古屋院ホーム(愛知、名古屋、栄、錦3丁目、地下鉄2番出口すぐ) オンライン予約・相談

おぐりクリニック 長浜院ホーム (滋賀、長浜イオン西隣)オンライン予約