2016年12月21日

認知症と白内障

白内障手術の認知機能への効果

筑波大学では、白内障手術を受けた55~93歳の88人(認知症ではない人)を対象に、術前と手術2カ月後で「本人が感じる見えやすさ(アンケート方式)」や「認知機能(MMSE)」がどう変化したかを調べています。

その結果、術後はものが見えやすくなってQOLが向上しただけでなく、認知機能も明らかに改善したとのこと! ただし、調査対象者には「すでに認知症を発症している人」は含まれていませんでした。

これまでの研究で、認知症の発症後に白内障手術をしても認知機能は改善しないことがわかっています。認知症は進行性の病気なので、なってしまえば認知機能を元に戻すことは期待できません。発症前に白内障を手術し、視力の改善を図ることが大事なのです!

(続きはコチラ ⇒ http://ogurikinshi.com/column/?p=3570 )

2016年12月17日

視力悪いと認知症になる?

「年だから見えなくても仕方ない」「眼を手術するのは怖い」など、白内障手術に踏み切るのは案外ハードルが高いものです。手術と聞くと、多くの方は抵抗があるでしょうし、物を見ている「目」にメスと入れるなんてとても考えられない、という感覚を持つのが普通だと思います。

しかし、現在では多くの白内障は点眼麻酔で痛みもなく、10分足らずで安全に視力回復が可能です。外科手術の中でも最も安全とも言われるくらい手術後の成績も良いのです。

視力は感覚情報の8〜9割を占めると言われるくらい、一人一人の生活にとって欠かせない重要な能力です。そのため視力を改善するとQOL(生活の質)の向上とともに、認知機能改善が期待され研究が進んでいます。

(続きは コチラ !)

2016年12月06日

MID-FM761ラジオの『女神のbi Club』に小栗理事長が生出演

2016年12月12日(月)19:30~MID-FM761ラジオの『女神のbi Club』に小栗理事長が生出演します!

生放送のため、どのような話となるのか、聞いてからのお楽しみとのこと。コチラを参照いただくと、スマホで世界のどこにいても視聴可能です。是非ご視聴下さい☆

2016年11月15日

白内障 についてよくあるご質問 動画配信(その2)

2016年11月13日

白内障 についてよくあるご質問 動画配信

今や50歳以上の近視、遠視はもちろん、老眼さえも白内障手術で回復可能です。

麻酔も目薬だけで歯科の様に処置時に針を刺すこともなく、無痛で10分足らずで視力が回復します。白内障は一度手術をすると再発しないため、多焦点眼内レンズを選択されると、人生前半はメガネやコンタクトレンズがないと生活できなかった方が完全に裸眼で問題なく生活を送れるようになり、人生後半の方が裸眼視力が改善する場合もしばしば!!

名古屋院、長浜院ともに『多焦点眼内レンズによる白内障手術』の厚生労働省承認、先進医療実施医療機関に認定されています。

しかし、白内障と言っても一般の方にとってはよくわからないことが多いようです。今回は動画での白内障へのよくある質問への説明をご案内させていただきます。

白内障とは何ですか? わからないことだらけですが・・・

手術をせずに白内障を治せますか?

2016年10月21日

雑誌『週刊現代 10/29号』第一回・目の病気の特集で小栗院長のコメントが掲載されました

週刊現代10月29日号

記事内容を見る


週刊現代より白内障、緑内障、黄斑変性症の治療についてインタビューを受けました。

週刊現代 10/29号の「やってはいけない手術」「飲んではいけない薬」第一回・目の病気の特集で小栗のコメントが掲載されています。

ところが、「目しか診ていない眼科医が多すぎる」と警鐘を鳴らすという記載は、現代医療否定特集に沿うように編集されています。
実際、このような他の眼科医を非難するような文言は一切言っておらず、多くの方に誤解を受けてしまい不本意ですが、よろしければ記事をご参照ください。

2016年09月28日

スマホ老眼(若年性老眼)、白内障も併発しやすい

スマホ老眼という言葉が一般化してきました。従来、若年性老眼とも呼ばれており、比較的若い方に生じる老眼症状をスマホの普及に伴い「スマホ老眼」とも呼ばれるようになってきました。このスマホ老眼、注意しないと手術が必要となる場合もあります。スマホが見づらくなった、と感じた場合は早めに眼科で精査をして下さい。

老眼は水晶体のたんぱく質が変性して生じる現象です。この変性はたんぱく質の酸化のためです。酸化の原因となるのが「血液の活性酸素」なのです。

アトピー性皮膚炎や糖尿病で白内障が起こりやすいのは、ともに血液の活性酸素が増えているため、水晶体の細胞代謝に悪影響を与えるからです。つまり細胞を酸化させてしまう活性酸素を少なくすることが老眼、白内障の予防に繋がるのです。

血液の活性酸素が増える原因は様々です。しかし、我々の身体は食べたもので出来ており、水と食の質があなたの血液の質を決めます。(あなたの目の為に、ナチュラル•ハイジーン!)。

水晶体を酸化させにくいということは、身体全体を酸化させにくくなるということであり、病気や老化の予防と治療に繋がるのです

2016年09月22日

レーシックサイト、白内障術後の視力改善にも!

2016年09月12日

白内障予防に役立つ生活習慣!

2016年07月15日

白内障手術後の合併症

近年では白内障手術は大多数の患者さんにとって、日帰りで10分足らずの短時間で安全に視力回復可能な手術となりました。

しかし、手術である以上、少ないながらも合併症の可能性は必ず存在します。

白内障手術後の合併症

白内障術後に考えられる合併症として次のようなものがあります。

術後早期

手術の炎症に起因する角膜浮腫、虹彩炎、眼圧上昇など、軽微なものであれば1週間程度で改善します。

水晶体嚢が弱く、眼内レンズの固定が十分でない場合は眼内レンズ偏位することがあります。この場合、必要があれば眼内レンズの整復を行います。

重篤な合併症としては細菌感染による眼内炎があります(医学研究報告では1/5,000件程の発症確率)。術後良好であったにも関わらず、急激に視力低下を生じる場合があり、適切な処置を怠れば失明に至る可能性もあります。患者さんに術後の自己管理を注意頂く必要があるのはこの合併症を起こさないためです。

眼内レンズの度数誤差や角膜乱視の問題で裸眼視力が期待に達しない場合もあり、こちらはドクターコラムでご説明しております。

2週間から1か月以降

嚢胞様黄斑浮腫は視力に重要な網膜の黄斑部に一時的に浮腫が生じるものです。2週間から1か月、それ以降に発症することもあります。自然に治ることもありますが、緑内障点眼薬(プロスタグランジン関連薬)の点眼による副作用、糖尿病網膜症、網膜血管の閉塞などが原因の場合は適切な治療を受けないと治らないことがあります。この予防目的で術後の点眼薬を通常数ヶ月間継続していただきます。

1か月〜数年

最も多いのは、眼内レンズを挿入した水晶体嚢の後ろ(後嚢)が手術後に濁ってくる後発白内障といわれるものです(以下の図)。視力が低下した場合は、YAGレーザーを用いることにより外来で殆ど痛みもなく数分で治療できます。そのほかに稀ですが網膜剥離、硝子体出血、眼内レンズ脱臼(落下)など、視力障害を生じる合併症が起こることもあります。

こうした合併症は、それぞれ見逃さずに適切な治療を行えば後遺症も残さず対応可能です。

(⇒ 詳しくはコチラ!)

2016年07月13日

白内障予防メガネ!

白内障予防効果! サングラスが有用か

当院隣接のメガネ&コンタクトのオピュールでは、上記のような「白内障予防効果が期待出来るサングラス」を取り扱っています。ご興味をお持ちの方はお気軽に当院スタッフか、メガネのオピュールへお尋ねください。(コチラに詳しく説明しております!)

2016年06月29日

週刊現代 白内障手術で失明の危険性

前回紹介した2016年6月25日号に掲載された「週刊現代」の医療記事が物議を醸し出しているようです。

私の専門外の疾患へのコメントは控えますが、白内障手術について以下の記事について意見を述べたいと思います。

眼科診察

白内障手術で失明の危険性

以下、記事の抜粋です。

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『眼のレンズにあたる水晶体が白く濁り、ものが二重にぼやけて見えるようになる白内障。 (中略) 「著しく生活に支障が出る場合を除き、基本的に手術は避けるべきです。リスクとして、もっとも考えられるのが、水晶体を取り除き、人工レンズを入れる時に、レンズを支える水晶体の後ろの膜が破れ、眼球の中の硝子体が流れ出してしまうこと。最悪、失明することもあります。腰や膝の場合は補助器具がありますが、眼はもし失敗したら取り返しがつかない。その認識が薄い患者さんがいますが、安易な気持ちで手術をするのはやめたほうがいい」 (中略)

「たとえば白内障で言えば、水晶体の濁りを引き起こす最大の原因は活性酸素です。本来は水晶体の中に含まれるビタミンCにそれを消去する働きがありますが、そのビタミンCが不足すると、活性酸素が大量に生じて視力が悪くなる。食生活、生活習慣を変えなければ、たとえ手術で視力が回復したとしても根本的な解決にはなりません」』

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あらゆる治療(薬、手術、リハビリトレーニング)で合併症の可能性があることは周知の事実です。どのような治療でも安易な考えで行わない方が良いことも私は賛同します。

白内障の原因が活性酸素であることにも異論はなく、私も患者さんに白内障や老眼の進行予防として「活性酸素対策」を高濃度ビタミンC点滴や患者さんの体質にあった漢方薬、食生活の改善(解毒のためのサプリメントを含む)の提案を行います。

何故なら、西洋薬や手術の前に、まずは私は病気の原因となる生活習慣の改善等、自分の体を守る力(免疫力)を高めて、患者さん自身の「治し力」で病気を治して欲しいと考えるからです。

病気の原因を無くしてから、「診断された病気」が元に戻らない状態であれば治療を考えると再発を起こさない「完治」につながります。

では「白内障」が進行して視力が落ちた状態でも「活性酸素」対策が有効なのでしょうか?

「白内障」は水晶体の本来透明だったタンパク質が濁った状態です。よく例えられるのが、「卵の白味」です。生卵がゆで卵に変わることと同様の状態が水晶体に生じた状態を「白内障」と呼んでいます。すなわち、”白内障とは卵の白味がゆで卵となって濁った状態” と考えてください。

ゆで卵の白くなった白味を透明に戻すことが出来るでしょうか?

現時点では「出来ない」というのが正しい答えですね。

同様に、一度生じた白内障はいくら活性酸素軽減対策を行っても「元の透明な状態には戻らない」のです。それどころか、ほとんどの場合は加齢とともに進行します。放置すれば視力低下は必発ですが、現在では運転免許をお持ちの方が多いため、普通免許の場合、メガネをかけても視力が0.7 に満たない場合は運転をしてはいけないと言うことになります。

「著しく生活に支障が出る場合を除き、基本的に手術は避けるべきです」と週刊現代の記事では医師の話として述べられていますが、運転免許という視点からは視力0.7 以上は必須ですから、多くの方では0.7 という視力が一つの手術適応基準となっているのが現状です。何故なら、眼鏡でこの視力に満たない場合は白内障が視力低下の原因であるならば、当然視力回復のためには手術が唯一の手段となるからです。

いろいろな対応をしても、一旦濁ったゆで卵の白味は透明には戻りません。私のこれまでの経験では、一旦白内障を生じた場合、水晶体の混濁が手術以外の治療で改善した方を見たことがありません。

白内障手術は外科手術の中でも年間150万件と言われる程数多く日本で行われている「危険性の少ない視力回復(機能回復)手術」です。もちろん外科手術ですので100%安全とは言い切れませんが、この記事にある「手術で失明」リスクがどれだけあるかという点をきちんと説明してもらう必要がります。それほど危険があるのであれば、これだけの数の手術は行われない筈です

手術に関連して失明が仮に生じるとすると、可能性が高いのは「術後感染症」だと考えます。これは、術後の傷口の管理が不十分で目をこするなど傷口に雑菌が入ってきた場合に生じます。現在の白内障手術ではごく稀ですが、数千~数万件に一件の割合で術後感染症を引き起こすケースがあると学術報告されています。記事にある「水晶体の後ろの膜が破れ、眼球の中の硝子体が流れ出してしまう」場合は、1%以下の確率で起こる可能性がありますが、多くは手術を早く行っていればこの合併症は避けられた可能性が高いのです。白内障を放置して進行したため、水晶体自体が脆くなってしまい、些細なことで簡単に水晶体の膜が破れやすくなっています。早めに手術をしておけば安全に視力回復できた方が多いのです。

では、術後感染が全て失明に繋がるかというと、殆どの方は適切な治療で視力が回復します。術後感染症に関しては入院をして抗生剤による治療や創部の洗浄などの治療がほぼ確立していますので、仮に失明という不幸な症状が生じるとしても、様々な悪条件が重なって多く見て数十万人に一人といった確率でしょうか。正確なデータを私は持ち合わせていないため推測値ですが、「白内障手術の失敗で失明した」という医学報告は少なくとも西暦2,000年以降で私の知る範囲では聞いておりません。

結論として、車の運転免許に問題をきたす視力(0.7 未満)に白内障が原因で落ちてしまった場合は私は積極的に白内障手術をお勧めしております。

白内障は必ず進行しますので、時間が経てば経つほど手術リスクが高くなります。入院も必要なく、日帰りでの10分足らずの治療で視力回復が可能です。もちろん、術後に活性酸素対策を行うことは、将来の様々な眼科以外の全身的な病気の予防にもつながりますので、私も記事に賛成します。

 

2016年06月10日

白内障手術 眼内レンズの寿命?

多焦点眼内レンズの性能が良くなったことによって、近視、遠視、老眼が一度に治ってしまうようになりました。そのため、場合によっては40代の方でも手術の適応という場合が増えつつあります。老眼は40代半ばで自覚される方が多いです。老眼は厳密には白内障の初期症状です。そのため、従来より若い世代も白内障手術の適応となりつつあります。

そうすると、当然、「私の目に移植する眼内レンズはこの先50年間大丈夫なのかしら?」と疑問に思っても当然ですね。名古屋院でも長浜院でも、同じような質問をされる患者さんがとても多く、地域を問わずご自身の身体へ移植する人工臓器の安全性に対する心配は当然と言えば当然です。

眼内レンズの素材は、わかりやすく言うと、プラスチックであり、我々が日常的にも頻繁に利用している材質です。このプラスチックは、化学的に多少の劣化は起こり得ますが、直射日光や極端な高温・低温などに長時間さらされない限りは、眼内での劣化についてはほぼ心配はありません。人体内に埋め込まれて、レンズにとって環境的に安定した状態では、人間よりもはるかに寿命が長いと考えても問題はないでしょう。赤ちゃんの先天白内障にも眼内レンズが移植されるようになっていますが、人間の寿命より、眼内レンズのほうが長生き(!?)と考えられているためです。安心して使い続けていただける、人類の英知と考えています!

(全文はコチラ ⇒ 白内障手術 眼内レンズの寿命?

2016年05月29日

6月6日(月)15時〜 名古屋院にて出版記念講演開催

参加無料,さらにサイン入り本プレゼント実施!

おかげさまで、本日アマゾンで拙著の発売が始まりました。

6月6日(月)に出版記念講演を栄の名古屋院で開催いたします。視力回復に興味をお持ちの方は年齢を問わずぜひご参加ください!

本書の内容について講演致します

今回の講演は約1時間での予定ですので、お伝えできることは限られるかと思いますが、本書から以下のような内容の解説を行う予定です。

(本書目次より)

<第1章> 矯正しても進行する近視 視力低下スパイラルで目はどんどん悪くなる

<第2章> 視力低下の原因は身体の酸化 生活習慣の乱れを改善すれば目はよくなる

<第4章> クリアな視界を取り戻すことで心も身体も健康になる

未成年へのiOK世界最高峰のレーシック(アイデザイン・アイ・レーシック)、老眼も治して生涯遠くも近くも視力1.0を実現する多焦点眼内レンズ白内障手術etc 、のメリット、デメリットについて正確にお伝えしたいと考えています。

参加人数の調整もありますので、ご希望の方はお手数ですが、名古屋院 052-265-7710 か、こちらのページの お問い合わせフォーム”  から ”6月6日講演参加希望” とご記入いただきお申し込みをお願い致します

多くの方のご参加をお待ちしておりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。